こんにちは、「運命の雛見沢」です
突然だが、身の丈に合わない過度な期待を一身に背負った者の心中を想像したことがあるだろうか
あまりにも輝かしい足跡を残した前任の後を受け継ぐことが、どれほどの苦痛か
想像を絶するプレッシャーで、永遠に吐き気に襲われるのだ
しかし残酷なもので、オーディエンスはそんな事お構いナシに、後継者へ一方的に想いを託す
託された方の気も知らずに、だ
目を閉じて想像してみて欲しい
・・・ほら、聴こえないか?
偉大なるレジェンドを父に持つ『長嶋一茂』の魂の叫びが
・・・重い。重いって。無理だぜ、セニョール。俺はシゲオには成れねえ
栄光の陰に隠れて分からないかも知れないが、それがどれだけ険しい頂(いただき)か、俺は知っている
ミスターの名に恥じぬように、夜な夜な血の滲む両手でバットを振り、タコった夜は魘されて寝付けない。そんなオヤジを俺は横目で見て来たんだ
お前らの目にはさぞかし華やかに見えるだろうが『長嶋茂雄』という人生が本気で楽しかったと思えるか?
答えは「ノー」だ
期待外れだと言われても、バカ息子だと揶揄されてスプレーで家の壁に落書きされても、
『長嶋一茂』というポンコツ芸能人としての人生の方が、『ミスタープロ野球』よりは何倍も楽しいんだ
分かってくれとは言わねえ
この世界でこの十字架の重みを理解できるのは、どうせ俺とカツノリくらいだからな・・・
そんなジュニアの声なき声が裏の並行世界で虚しく響く中、国民的レジェンドのセリフは団塊の世代の心に刻まれる
「我が巨人軍は、永久に不滅です」
かの有名な昭和の名台詞と共にバットを静かに置いて幕引きを図った長嶋の引退試合から、早いもので50年を数える
一家に一台のテレビがなかった当時、商店街のショウケースで観たブラウン管の向こう側の長嶋に憧れ、ボロボロのYG帽を被っていた10歳の少年が、来年には還暦を迎えようとしている2023年
その年の瀬の少し前に、とある一文が業界内に踊った
「6年使える、パチスロ」
かなりのインパクトで打ち出されたキャッチコピー
パチスロ機というものは、3年で検定が切れ、みなし機となり、6年で設置期限を迎え、撤去されるという規定がある現在において、「6年使える」というのは大変なことだ
昨今の機種で6年間、稼働貢献を途切らせずに完走できそうなのは「マイジャグラーV」と「いろはに愛姫」ぐらいじゃなかろうか
一世を風靡した「週末ヒロイン」は『今、会えるアイドル』というキャッチコピーで彗星の如く芸能界に現れ、当初こそイロモノとしてのデビューだったと思う
それでも健気でキャッチーなパフォーマンスでモノノフのハートを狙い撃ちし、ナイスなミュージックに乗せて、あっと言う間に日本の音楽シーンを席巻する
今でこそ最盛期に比べると流石に勢いは衰えたが、6年は余裕でトップランナーとして君臨した
令和6年の現在、彼女たちは青と緑という両翼を欠いて暖色だけが残され、6番まであった出欠も、今や4番までしか取れなくなってしまったが、デビュー15周年アニバーサリープロジェクトの真っ最中であり、その笑顔と歌声で、今日も世界を照らし出している事だろう
そのくらい息の長い機種としてホールの主役で活躍する所信表明を掲げたのだから、さぞかし中身については前作「ひぐらしのなく頃に祭2」に追いつき、追い越す仕上がりなのだろうと、誰もが期待した
結論から言う
「業は、死んだ」
この記事を書いている2024年2月20日時点で、ほとんどのホールで撤去、もしくは墓場であるバラエティへ流刑されてしまい、あの秋葉原でさえ、もはや風前の灯火
稼働貢献こそ終了していないようだが、そもそも設置がないのだから、それも時間の問題である
2023年の11月6日に一部地域、都内は11月20日に、かの長嶋一茂と同様に、「レジェンドの正統後継者」として『全国導入・1万台』というドラフト1位級のデビューを果たしたは良いが、6年どころか3か月も経たぬ間にいなくなってしまったのだ
実のところ、初打ちから1か月ほどの稼働については、ぼく個人としては不満はなかった
過去記事でも、それなりに評価の高い機種の記事として掲出しており、それについては、当時の感触やその後の展望なども見越していたので、特に加筆・修正をするつもりもない
しかし、どんな擁護も虚しい
だって、現実は「死」である
スペックは前評判通り。下でも甘く、上がクソ強い
硬派な技術介入要素が求められる部分はあるが、ユーザーにとっては理想的な機種だったはずだ
なのに、なぜ「Lひぐらしのなく頃に 業」は6年、もたなかったのか?
今回は、様々な有識者のご意見やリアルタイムのホール営業環境を元に、「Lひぐらしのなく頃に 業」の”失敗譚”を、ぼくなりの見解を交えて総括してみようと思う
後述でも記載するが、一部憶測や独断の部分もあるため、興味のある方だけお付き合い頂ければ幸いだ
今回の記事を書く上で、メインテーマとして以下の三つの項目を挙げさせていただきたい
① 顕著な手抜き仕様のリール制御から見える、開発期間の短さと、開発担当者のパチスロ愛の欠落
② 「射幸性と売上貢献」に全振りしたホールの都合に逆行した「期待値稼働と技術介入」要素
③ お粗末な解析情報解禁プランと、「社員」をスポークスマンに抜擢したダイイチの大失策
簡潔に言うと、これらがぼくが思う「Lひぐらしのなく頃に 業」がコケた理由だ
まずは、
① 顕著な手抜き仕様のリール制御から見える、開発期間の短さと、開発担当者のパチスロ愛の欠落
これについては、ぼくがどうこう語るより、この方のブログを読んでいただいた方が分かりやすいと思うので、ご本人の許可を得た上で紹介させていただく
セティ( @sety1012 )さんのブログをご参照いただきたい
セティさんのブログ記事内容には、ぼくとは違って「愛」がある
ぼくはというと、台の仕上がりよりもスペック。収支に直結する部分さえ破綻していなければ、多少の粗は目を瞑る
ぼくの攻撃的な表現が「罵倒」であるなら、セティさんのそれは「愛の鞭」であり、
ぼくの具体的な不満が「憤怒」であるなら、セティさんのそれは「嘆き」なのだ
それほどまでに愛のある人を落胆させた罪は、マリアナ海溝よりも深いぜ、ダイイチよ
そして「業」が不幸だったのは、「ひぐらしのなく頃に 祭2」の出来が「完璧」だったことだ
祭2の面白さと甘さについては、手放しで讃えたぼくの過去ログを読んでいただけたらと思うが、業は様々な面で「詰めが甘かった」と言える
セティさんの記事で、ぼくが特に共感できたところは以下だ
・順押し、中押しで一部の一枚役構成を変えているのに、特殊な制御設計を実装しなかった
種ありなし、赤白頭別、それぞれの期待感を煽る制御にしたり、可能性を消去法で潰していく制御になぜしなかったのか?
答えは簡単。「時間がなかった」から手抜き設計をしたのだろう
オーイズミであれば、ART中の「左中段赤ビタ」からのリプレイと、「左上段青ビタ」からの共通ベル
ここについては『0か100か』ではなく、色々な可能性を残すような制御を用意したと思う
そのぐらい、ここの制御に「品がない」のだ
また、「うみねこのなく頃に」のように、一枚役入賞の形で「特定頭色ボーナスの種あり」が確定したり、その形で揃わなくても、「特定頭色は否定するが、別の頭色ボーナスについては可能性を残す」という奥ゆかしい制御を実装するはずだが、業にはそれもなく、この部分もまた、「品がない」のである
おまけで、ぼくが何気に一番ムカついてる制御である、
「中リール中段に①番のオレンジを押して中段に青7が止まった際、右リールでリーチ目制御を取るパターンが「赤ひぐらしボーナス」のみで、「赤富竹ボーナス」の場合は、右でリーチ目の形を取らない、というクソ制御を紹介したい
つまり、連続演出中に中・中段オレンジを押して青7が中段に止まってどのリーチ目も停止しなかったとしても「赤富竹ボーナス」の可能性が残ってしまう
全ボーナスの可能性を1Gで察知するには、中・上段か枠上に①のオレンジを押して、上・中段オレンジ停止からのリーチ目形成有無で見抜くしか方法はなく、成立後の青揃えも狙いにくくなった
青揃えについてはこの際目を瞑るとしても、致命的なのは「運命分岐転落後に、①番オレンジを中段に押して、中段青7停止からのハズレ目でヤメた場合、単独赤富竹ボーナスを捨てている可能性がある」ことだ
いや、ぼくはちゃんとヤメる時は上記の最善手順をやるよ?
だけど冷静に考えてみてほしい
ナビ保証・30Gくらいを残して運命分岐に臨み、「ここを抜けたらヤメるか続けるか考えよう」と思っていたはいいが、まったく突入ベルリプが成立せずに転落してしまったとして、冷静に中リール上段にオレンジを押して全ボーナスの非成立も確認してヤメられるキッズがいると思うか?
分かりやすく例えると、マッチングアプリで「かとうあい似」というプロフィールに期待して待ち合わせの約束をしていたのに、いざ待ち合わせ場所に来たのが「あとうかい似」の女の子だった時に、冷静でいられるか?って話だ
この制御だけは、ディスクアップ2のペラポンで一枚役Bが取れた時に、REGが出てきた、あの日の怒りを思い出したものだ
次に、
・「業モード」と「祭モード」にほとんど差を付けなかった愚策
両モードに関しては演出頻度と期待感についてもほとんど変化はなく、「明確な差」といえるのは、
(A)運命分岐中の「2」セグと「7」セグによる煽りとストレスへの対策
と、
(B)ART中の小役成立完全演出対策
くらいだ
まずは(A)について説明しよう
ナビ保証G数を保有した状態の話になるが、「業モード」では「中選択・回避リプレイ」が成立した場合でも、突入ベルリプ成立の『中を押せ』演出が入る
セグ(※)を確認すれば種明かしにはなってしまうが、気付く前はこれは中々にムカついた
ナビ保証G数がある時に、「中を押せ」→(間に合った!)→「惨劇回避(キリッ」じゃねえよ、と
一方で、「祭モード」にしておけば、ナビ保証G数がある時に「中を押せ」となれば突入確定だ
左上に数字さえあれば突入確定、セグを観ることで視線をズラされるリスクも無く、精神的にも余裕が出る
(※)「2」の場合は中選択・回避リプ、「7」の場合は突入ベルリプ、ちなみに「5」だと左ナビあり突入ベルリプのおまけつき
逆に「業モード」の曖昧さをドキドキして楽しむ人もいるだろうし、前述の通りセグを見れば看破できるし、せっかく業を打つならビッグ中の音楽は『I believe what you said』を聴きたいから、出来るだけ自分は冒頭は「業モード」にしている
そして(B)について
これも賛否あると思うが、「祭モード」であればART中に予告が入れば「リプレイを否定」してくれる
これは共通ベルを見ぬく判別に役立つし、パネフラを見落とす視覚的ミスをした際にも、聴力でカバーして完走型ART中のボーナス誤入賞を防ぐことにも役立つ
「業モード」だとステップアップやなんでもない所でも予告音が鳴るため、集中力が切れる可能性も危惧されるので、ART中だけでも「祭モード」に切り替える事をオススメする
補足だが、ART中に無選出で共通ベルが取れる可能性は、ほぼ皆無
このあたりも開発担当者がパチスロをちゃんと「愛してないなあ」と心から思う
長々と書いたが、モードの明確な差が「これだけ」なのだ
・・・なあ、これ・・・分ける必要あったか?ダイイチよ
ホントはもっと色々と設計図を引いたよな?
開発局と技術部で要件提議のやり取りを何度もやったよな?
時間がなかったんだよな?
ひょっとして予算も足りなかったか?
なあ?
この両モードのシステムが、設計上の「明確な2WAY」としてモード仕分けをした結果であり、「満足の出来栄えだぜ」と言うのであれば、少なくともダイイチの開発局、および技術部の人間では初代ファミコンの『スペランカー』レベルの崩壊したゲームバランスの作品すら開発できないと思う
「ダイイチ」社は、パチスロメーカーとしては目立った功績もなく、辛うじて誰しもが知っているパチスロタイトルと言えば、2010年の9月にリリースされた『パチスロ ワニワニパニック ~キミのハートをワニづかみ~』だけであることは周知の事実だと思うが、パチンコメーカーとしては一流と目されるメーカーだと聞き及んでいるので、まさか時間や予算がないからと言って手抜きの突貫工事でローンチに無理やり間に合わせる・・・なんて事はしていないと思いたいが、実際に世に放たれた物がコレ
悲しいけどコレが「リアル」なんだよね
続いて、
② 「射幸性と売上貢献」に全振りしたホールの都合に逆行した「期待値稼働と技術介入」要素
について
こればっかりは一概にメーカーのせいには出来ないな、と思う
パチスロ業界は「革命機ヴァルヴレイヴ」がスマスロとして世に放たれて以降、過去に規制された高射幸性を取り戻し、『愚かしい歴史』を繰り返している最中だ
ホールにとってもスマスロ設置のための設備投資に、目まぐるしい新台入替、金景品の高騰と、事業・運営体制の整備が追いつくのか心配になるレベルだ
そんな中、とにかく売上に貢献してくれる。それがスマスロ
さながら4号機の最盛期であった、GOD・アラジン・金太郎の時代のように万札が乱れ飛んでいる
余談だが、あと僅か半年後には「さらば諭吉」が「さらば栄一」に変わっていくのか・・・と思いを馳せると、実に「語感が悪いなあ」と思うので、youtuberの「ごみくずニートの人生」さんには万札・諭吉バージョンを今の内から沢山確保しておいてほしいと思っている
話がそれたが、今現在ユーザーは「遊戯」水準ではなく、「賭博」水準で現金を刺している危機感に、皆、気付いているのだろうか
そんな業界情勢で、
『完全技術介入で設定①でも103%!』
『設定⑥は現行機最強の114.9%!!』
・・・いや、これじゃ使えんて。ホールは
正直、5号機完全撤去を迎えた2年前の当時であれば、この「業ごとき」の仕上がりでも重宝されて、人気も出ていたかも知れない
しかし、今はユーザーにいかに「金を刺させられるか」が求められている
「バジリスク~甲賀忍法帖~絆2」は、ベースも高く、高設定のリターンも大きい
その仕様は6号機の黎明期にピンズドでマッチした
一方で、リメイクされた「スマスロ バジリスク~甲賀忍法帖~絆2 天膳 BLACK EDITION」は、通常時のベースを大きく落とされた代わりに火力で補っている
これはつまり、ユーザーの投資負担を増大させ、リターンの高火力で射幸性を煽っており、これまた現在の「スマスロ戦国時代」にマッチした造りになっているのだ
業は、言わば絆2(紛らわしいがメダル機の方)の機種性能に近く、INを抑えて、控えめなOUTでPAYOUTを実現する仕様で、しかも完全攻略時の機械割が高いのだから、ホールが好ましく思うはずもないのだ
だって、全然売り上がんねえのだ
時代のニーズに「ひぐらしのなく頃に」のレガシーブランドがマッチしなかった、という不幸
こればっかりはタイミングだから仕方ない側面はある
とは言え、「やりよう」はあった、とぼくは思う
そもそもスロット機種の開発なんてのは1年以上も前から企画立案されており、一定の完成後に検定を経て改良を加え、ようやく出荷されて陽の目を見るものだ
開発着想時に1年後や2年後の市場なんて、誰にも予測できない
松本人志が忽然と姿を消した2024年のテレビ業界を、1年前に予測できた日本人がいただろうか
つまりはそういう事だ
時代の奔流やうねりに、人は抗えない
しかし、時代に『適応』する事は出来る
それが「やりよう」だ
じゃあ、「やりよう」って何さ、って?
それこそが「Lひぐらしのなく頃に 業」がこれだけの失敗に終わった最大の要因である、
③ お粗末な解析情報解禁プランと、「社員」をスポークスマンに抜擢したダイイチの大失策
について見解を述べよう
(※注意※)以下の私見については、事実もあれば、バイアスのかかった独断もあるため、閲覧は自己責任にてどうぞ。不快な気分になりそうだな、って方は早めのブラウザバックをお勧めする
現代のSNSにおいて、「フロントに立つ」ということは、想像以上の数の眼に触れる、という事を前段として触れさせていただく
特に、ブランドや会社の肩書・看板を背負って公衆のプラットフォームを操り、フロントに立つ、所謂「スポークスマン」には、盤石の知識とそれ相応の覚悟が必要なのだ
動画配信を主目的とした『パチンコ・パチスロ演者』なるものは、世間一般で言えばB級グルメ、B級映画みたいなもので、万人には好まれないが、一定の限られた層には需要がある、というカテゴリーだ
その限られた界隈内での需要に対して、供給が的確にミートしている『広告媒体演者』については、広告規制が厳しい店舗側の「広告代行」として公約を打ち出したりして、遠回しにユーザーに還元するシステムを確立させた
向かい風を利用してビジネスへ転換させる嗅覚や行動力においては「すごいな」と素直に思う
一方で、なんのために生まれて、なにをして生きるのか、わからないまま終わる、芸能人というよりは芸NO人という呼び名がしっくりくる、いわゆる『女性演者』なるモノも掃いて捨てるほど存在する
言葉を選ばずに言うが、コイツらはホールにも我々ユーザーにも「百害あって一利なし」なので駆逐されて欲しいところだが、動機も分からぬままに次から次へと湧いてくるので、そういう類の生き物なのだろう
『朝の蜘蛛は殺してはいけない』という諺もあるので、【益虫】であれば気にしなければいいのだが、流石に同じ店内にいた一般ユーザーからバジリスク天膳の設定⑤⑥確定台を、離席札をかけた状態で譲り受けるというルール違反まで犯して譲ってもらって、7,500枚出してドヤったは良いが、譲り受けのやり取りがバレて炎上して反省も悪びれもないあたりの図太さは、【害虫】だからこそ成せる業だろう
それにしても、ここまで他人に嫌悪感を抱かせる輩に支払う「広告料」とは一体なんなのだろう
まだ地域の治安と風土を守ってくれる(?)893に支払う「みかじめ料」の方が、費用対効果が適正な気がするのは、考え過ぎだろうか
こういった世界に散見される不可思議那由他な事象を考察し出すと、気になって夜しか眠れない
話を戻すが、「演者」という括りは媒体だけでなく、ホールやメーカーにも存在する
働いている女性従業員にキャラ設定を付与して、集客の呼び水にするホールや、メーカーの社員が自社の開発機種の楽しみ方などを解説してくれるケースが主流である
中でもユニバーサル主導の「ユニバちゃんねる」の中心人物である小野P氏( @friend_of_ono )のように、そのマニアックな解説はアクロス系を敬遠しているぼくでも、分かりやすく面白いと思わせる手練れな方も存在する
そして、業をリリースしたダイイチにも「社員演者」が存在する
本テーマの主因たる先輩氏( @d777senpai )だ
自社の機種を改造して、チート機種を作ってみたり、おもちゃにしたりと、メーカー開発者ならではの内容の動画は面白みもあるのだが、
業の情報公開の進め方に関しては、ハッキリと断言する
「悪手であった」と
祭2は、リリースから数日ごとに新しい解析情報を、「解析サイト」を通じて『機械的に』公開していった
それも、設定判別の肝要となる部分を、丁寧に解禁していくやり方だった
一方で先輩氏は「自社製品ならではの情報収集と公開」という形で開発担当から仕入れたとする情報を『人為的に』公開して行った
機械的公開の良い所は、ユーザーにとってやり取りの「対象がいない」ので、出す側は出す側の都合で、一方通行で情報が出せるということだ
本来、広告や情報発信というものは、主観や私情を挟むべきではなく、『アノニマス』として提供者側が出したい情報だけをリリースする段取りで進めるものなのだ
そこに人間味を持たせると、どうしても提供者側の動機や私情が介入してしまうからだ
広告情報を主とした発信に対するレス応答などするべきではないのだが、先輩氏はこまめにレスに対して応答をする
それは見方によっては「フレンドリーな方」という捉え方も出来るかもしれないが、冷静に役割を考えた時に、彼の立ち回りには疑問符が残るのだ
出してくる情報の曖昧さ、スピード感が、市場の業の稼働状況にミートしないのだ
過去に祭2の設定判別を駆使して立回り、勝ち抜いてきた人種にはカケラも刺さらない段取りで、的確に的を射ていない情報を流すだけであった
そして最大の悪手は、設定判別を実施する上でのかなりのキーポイントとなる情報をミスリードした事実だ
機械的に出された情報であれば、誤表記なり校正ミスなり確認不足なり、どうとでも逃げ道があるが、個人が自発的に発信した情報は、もう「その人の言葉」になる
自社の看板を背負った情報発信で、「ごめんなさい」は良いが、「間違ってました」は通用しない
そのミスリードについてだが、これが「善意」か「悪意」かはこの際どうでもいい
そこの解析情報が「ミスリードせざるを得ない急所」という事実が露呈したことが問題なのだ
ダイイチは、今の世の中の情勢を充分考慮した上で、彼にスポークスマンを担わせてるのだとしたら、「6年使えないパチスロ機」のリリースも相まって、マジで宣伝能力の精度と意識が粗い企業である
先輩氏個人の責任を追求しているわけではなく、基本的な情報解禁フローがクソ程ヘタクソだった事と、
アノニマスでなく、先輩氏という「ユニーク」、いや一人の人間をフロントに立たせるのであれば、それこそより慎重に、計画的に、事を進めるべきだったのではないだろうか
それが「やりよう」ってもんだと思うのだ
世の中から「Lひぐらしのなく頃に 業」が続々と撤去されているというのに、危機感も感じないし対策もなされない
メーカーは代理店を通して店に機械を売りつけたら任務完了か?
そうじゃねえだろ?
リール逆回転の業(うご)なんて作って遊んでないで、撤去の歯止めになる情報を出すべきであり、他ユーザーから何度も指摘されている「核心の問い」に回答すべきである
ひとりの人間が私情と動機と人格を孕んで世に発信するリスク
このような事態を黙秘でやり過ごす程度の覚悟しかないのであれば、アイデンティティを持つ人間に発信塔を担わせるべきではなかったのだ
サラバ、『6年使えるパチスロ機』よ
ユーザーの叫びを無視し、レガシーブランドに傷をつけて、このまま逃げ切るつもりだろうか
それとも、ぼくのこの穿った論拠を覆させて、謝らせてくれる策があるのだろうか
スペックは本当に優秀な機種だっただけに、メーカーのハンドリングによる「短命」は、残念でならない
古典落語にもある「短命」という演目は、縁起が悪いので噺のオチから「長命」という言葉を引用して演目にする噺家もいる
この窮地で、業が起死回生の復活を遂げる未来が見えない中、せめてもの逆張り材料として、ぼくのこの記事とは反する未来が起きる事を願いつつ、勇気の声をふり絞った次第だ
6年なんて求めてない
せめて人並みに、「長命」であれ
振り返るな
業と我らの世界はまだ、始まったばかりだ
see you next when they cry...